福士蒼汰が「アイのない恋人たち」で遊川和彦と初タッグ。訳あり男女7人が織り成す“愛”の物語

福士蒼汰が、2024年1月にテレビ朝日系でスタートする連続ドラマ「アイのない恋人たち」(日曜午後10:00=ABCテレビ制作、開始日未定)で主演を務めることが分かった。遊川和彦氏によるオリジナル脚本で、「愛(あい)がない」「見る目(eye)がない」「自分(I)がない」、“アイが欠けている”登場人物が、人を愛することで生まれ変わり、新しいステージへ進んでいくラブストーリーをおくる。

物語の舞台は、24年の東京。それぞれに訳ありな恋愛観や家族の問題を抱えながらも出会い、触れ合い、愛し合おうとするアラサー男女7人。7人は恋愛にまるでいい思い出がなかったり、過去に大きな失恋を経験したりと、それぞれの理由により恋愛と距離を置き、恋人もいない状況だ。SNSやアプリでつながりやすくなったこの時代だからこそ、孤独を感じ、不安や苦悩と向き合っている。そんな彼らが求めるのは「人とのつながり」、言い換えれば「愛」でしかない。

脚本を手掛ける遊川氏は、「魔女の条件」(TBS系)、「GTO」(フジテレビ系)、「女王の教室」「家政婦のミタ」「同期のサクラ」(日本テレビ系)など、数多くのドラマで社会問題をテーマにおきながら、極上のエンターテインメントやラブストーリーを描いてきたヒットメーカーだ。

そんな遊川氏が「アイのない恋人たち」で主人公にすえた、福士が演じる久米真和は、アルバイトをしながらもテレビの世界で成功することを信じている33歳の売れない脚本家。独身で、彼女もいないのは、真和が基本的に「3回会った女性とは連絡を絶つ」と決めているからだった。後腐れない関係でいられる相手をアプリで見つけては、出会いと別れを繰り返す日々。心から人を愛することからも、愛されることからも逃げているため、友人からは「愛がない男」と呼ばれている。

福士は「数々の名作を生み出されてきた脚本家の遊川和彦さんとご一緒できることを、大変光栄に感じています。一筋縄ではいかない作品になると思いますが、アラサーの男女7人が繰り広げる群像劇が楽しみでなりません」と語り、自身が演じる真和については「役を演じながら得られる感覚も多いと思うので、その場に流れる空気を大切に感じ取って演じたいと思います。同世代だからこそ覚える共感と、真和の独特な人柄を表現できればと思います」と意気込みを表した。

続けて「アラサー男女が持つ人生観や結婚観があまりにリアルで、今一番“心”に突き刺さる作品になると信じています。これから30代になる人、今30代の人、そして30代を経験された人、それぞれのアングルから見て感じていただけるよう全力を尽くします。僕自身も、これからどんな作品に成長していくのか楽しみです」と期待をにじませている。

遊川氏は「この物語に登場するのは、恋愛偏差値の低い人ばかりです。人を愛することから逃げていたり、誰にも受け入れてもらえなかったり、恋愛する余裕がなかったり、1人でいる方が楽だと思ったり、そもそも恋愛経験が全くなかったり…。そんなアラサーの男女が、過去と将来の自分に思いをはせ、孤立感と戦いながら、不器用に、でも懸命に生きていきます。僕は今、彼らがいとおしくてなりません」と思いを伝えつつ、初タッグとなる福士に対して「『大奥』(NHK総合)の福士蒼汰さんは、本当に素晴らしかった。この作品が負けないくらい、彼にとっての新境地になれば」と、福士の演技に絶大な信頼を寄せている。

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