【Stat Leaders➀(本塁打王)】日本人初の快挙と球団記録を更新したホームランキング!

数々の名シーンと様々な記録が生まれた2023年シーズン。各部門を制したタイトルホルダーの軌跡を振り返る。ア・リーグの本塁打王争いを制したのは、日本人として史上初めて本塁打王に輝く快挙を成し遂げた大谷翔平。そしてナ・リーグでは、本塁打と打点の2つの球団記録を更新したブレーブスのマット・オルソンが本塁打王に輝いた。

ア・リーグの本塁打王レースは、ヤンキースのアーロン・ジャッジが5月終了時点で18本を放ち、トップを走っていた。一方、エンゼルスの大谷翔平は5月の最終戦で2本塁打を放ち、15本塁打で単独2位に迫っていた。

そして迎えた6月。ジャッジが右足つま先の負傷で離脱すると、大谷は日本時間6月13日と27日にマルチ本塁打を記録するなど、メジャートップの月間15本塁打を放ち、量産態勢に入った。圧巻は6月最後のダイヤモンドバックス戦で放った30号。自己最長かつ今季メジャー最長の493フィート(約150.3メートル)の豪快なアーチとなった。

7月もリーグ最多の9本と本塁打を量産。シーズン終盤は怪我の影響で約1ヶ月間にわたって戦線を離脱するも、大谷が放った44本の本塁打は他の追随を許さず、日本人選手として初の快挙となる本塁打王に輝いた。

一方のナ・リーグでは、5月終了時点で2019年に53本塁打を放ってタイトルを獲得したメッツのピート・アロンソが両リーグ最速で20号の大台に到達した。しかし、アロンソは6月に左手首に死球を受けて戦線を離脱。そこから6月にリーグトップの11本塁打を放ったブレーブスのマット・オルソンが一躍トップに躍り出ると、7月15日には今季2本目のグランドスラムを放つなど本塁打を量産し続けた。

9月12日には今季8度目のマルチ本塁打を記録し、50号の大台に到達。東北楽天でもプレーしたアンドリュー・ジョーンズが2005年にマークしたシーズン51本塁打の球団記録に迫ると、17日には球団記録を更新した。オルソンは9月にもメジャートップタイの11本を放っており、シーズントータル54本塁打で自身初のタイトルを獲得。打点でも球団記録を更新する139打点をマークし、二冠王に輝いた。

日本人として初の快挙を成し遂げた大谷翔平は今オフ、FAとなった。歴史的な獲得合戦が予想されているが、来季はどのユニフォームを着て開幕を迎えるのだろうか。来季は打撃を主戦場にする大谷が2年連続の偉業を成し遂げるのか。それとも、新たな強打者がその栄誉を手にするのか。今シーズン本塁打王に輝いた両選手に賛辞を贈るとともに、来季の本塁打王レースにも期待したい。

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