野木町長選 現職の真瀬氏「5期目出馬を正式表明」

 来年(2024年)8月の任期満了に伴う野木町の町長選挙で現職の真瀬宏子氏が6日夕方、記者会見を開き、無所属で立候補をすることを正式に表明しました。

 77歳の真瀬氏は、東京芸術大学大学院を修了後、県立高校の美術教師、町の公民館館長などを経て2008年8月の町長選挙で初当選しました。県内の自治体のトップに女性が就いたのは真瀬氏が初めてで現在4期目です。

 真瀬氏は当初、4期目を集大成にすると町の旗振り役を務め、後継者を探した時期もありましたが、新型コロナウイルスの影響で政策が未完成のまま終われないと、5期目の出馬を決意したということです。

 そのうえで、これまでの実績を強調するとともに、5期目では小山市や茨城県古河市への交通アクセスの改善や民間の力を導入した新たな工業団地の造成整備など、誰もが幸せを感じる町づくりを掲げています。また、多選や年齢への批判に対しては体力、気力ともまだやれると反論しています。

 野木町長選挙を巡っては、真瀬氏のほかに自民党系の黒川広町議会議員73歳がとちぎテレビの取材に対し「20年も同じ人が町長をやるのはどうなのか。町が変わらないといけない」と出馬する準備をしていることを明かしていて、保守分裂の選挙戦になる可能性があります。

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