レモネードで小児がん支援 岩手医大の学園祭、善意集まる

手作りのホットレモネードを手渡す川田和佳さん(左)

 小児がん患者を支援するため、レモネードの売上金を寄付する活動が矢巾町の岩手医大(祖父江憲治学長)学園祭で行われた。米国が発祥の地で、小児科医を志す医学部4年の川田和佳さん(22)が企画。4、5の両日で多くの善意が集まった。

 「レモネードスタンド」と呼ばれ、川田さんがボランティア活動を行う同大の衛生検査部員の協力を得て実現させた。学園祭会場の一角に、3種類のレモネード(各200円)を販売する「スタンド」を設置。地域住民らが列をつくって買い求め、爽やかな味を楽しんだ。

 活動は2000年、がんを患う米国の少女が始め、世界に広がっている。川田さんらは2日間で約800杯を販売。売上金の全額をレモネードスタンド普及協会(東京)に寄付する。小児がん患者支援団体などの活動に役立てられる。

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