長野で「琉球芸能の華やぎ」公演 花形の実演家が多彩な演目披露 11月26日北野文芸座

(写真左から)公演で披露する「日傘踊り」を踊る佐辺良和、「護身の舞」を踊る阿嘉修、りりしい男踊を披露する嘉数道彦

 「海の沖縄県」と「山の長野県」。両県は3月、互いの強みを生かして交流を進めようと交流連携協定を締結した。日本トランスオーシャン航空(JTA)のチャーター便就航や沖縄での長野物産フェアをはじめ、両県の大学・高校生による次世代に戦争を語り継ぐための意見交換会などが行われている。11月26日には、沖縄の伝統芸能を紹介する公演「琉球芸能の華やぎ〜古典芸能から現代まで〜」(沖縄県主催)が長野市の北野文芸座で開かれる。古典からクラシック音楽とのコラボレーションまで、多彩な演目を花形実演家が披露する。受け入れ側の長野県県民文化部文化政策課の伊藤博隆課長は、長野ではあまり見る機会がないという琉球芸能公演に期待を寄せる。

公演が行われる北野文芸座(提供)

 伊藤さんによると、会場の北野文芸座は善光寺の表参道にあり、歌舞伎座風の外観だという。長野県の北野建設が造った民間の劇場で、座席数は350席ほど。「長野と沖縄は観光などの面では身近なところがあるが、なかなかの沖縄の芸能を見る機会はない。私も含めて琉球芸能に触れたことのない県民も多く、この会場で公演を身近に楽しんで、沖縄により興味を持っていただけたらと思う」

 沖縄の印象は「一年にわたって温暖な気候だったり、きれいな海が広がっていたり、長野県にはない自然がある」と伊藤さん。歴史的な建物や食文化も魅力的だとし、長い歴史の中で受け継がれてきた琉球芸能も楽しみにしていると話す。

 一方で、長野は3千メートル級の山々に囲まれ、沖縄にはないような景観が魅力だ。伊藤さんは「果物の生産が盛んで、ワイナリーも最近増えてきている。ちょうど紅葉が見頃を迎えている。高い山では上の方に雪が降り、ふもとでは紅葉という良い時期になっている。長野にもぜひ来ていただきたい」とPRした。
  

長野市での琉球芸能公演をPRする(右から)長野県県民文化部文化政策課の伊藤博隆課長、フルート奏者の渡久地圭、琉球舞踊家の佐辺良和、長野県企画振興部総合政策課の馬場武親総合調整幹(提供)

公演情報

「琉球芸能の華やぎ~古典芸能から現代まで~」
日時:11月26日午後2時から
会場:長野市の北野文芸座
出演者:(立方)阿嘉修、嘉数道彦、佐辺良和
     (地謡)仲村逸夫、喜納吏一、棚原健太、池間北斗、入嵩西諭、久志大樹
     (フルート)渡久地 圭(公演ガイド兼務) 
問い合わせ:シアター・クリエイトtcreate8295@gmail.com
【公演のPR動画】https://www.youtube.com/watch?v=R4Yp-dzqREg
【詳細はサイト参照】 https://www.culture.nagano.jp/event/10054/

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