メッセージシャツで父の解放を訴えたルイス・ディアス、FAの処分受けず

ルイス・ディアスはルートン・タウン戦で同点弾。その直後にメッセージシャツで父の解放を懇願した。[写真:Getty Images]

コロンビア代表FWルイス・ディアスのメッセージシャツは不問となるようだ。

5日のプレミアリーグ第11節でルートン・タウンとのアウェイ戦に臨み、1-1のドローに持ち込んだリバプール。チームに勝ち点1を呼び込んだのが途中から出場して同点弾をマークしたディアスだった。

本来ならレギュラーのディアスだが、先月末に母国コロンビアで反政府武装組織の民族解放軍(ELN)に両親が誘拐され、父親がいまだ所在不明。心中穏やかではいられないなか、起死回生の一発だった。

そんな26歳は得点を決めると、「パパに自由を」と記したアンダーシャツを披露したが、イングランドサッカー協会(FA)では個人的なメッセージを発信するためにシャツを脱ぐ行為が禁じられる。

だが、イギリス『デイリー・メール』によると、FAはこの一件に関して、例外的な状況とともに、シャツを完全に脱いではいないという事実から、情状酌量の余地があると処分を科さないという。

ユルゲン・クロップ監督も親心をうかがわせるコメントを残し、この問題の解決が待たれるディアス。父が無事に解放され、家族の平和が取り戻されるのを願うばかりだ。

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