老人ホームで入所者の頭を複数回たたいた疑い 元職員の男を逮捕 他の入所者から「怖い」などの相談も【長野・松本市】

松本市の老人ホームで当時90歳の入所者の男性に暴行を加えた疑いで、警察は71歳の元職員を逮捕しました。
6日、暴行の疑いで逮捕されたのは、松本市波田の無職の男(71)です。警察などによりますと先月26日の午前1時半ごろ、勤務していた松本市の老人ホーム「両島ふくとく園」の入所者の男性(当時90歳)の個室で、頭を複数回たたいた疑いが持たれています。施設の運営会社によりますと、当時、男は入所者の介助にあたっていました。

■記者
「事件が起きたのは容疑者が夜勤中だった未明のことです。個室には容疑者と被害者の2人がいたということです」

男について他の入所者から「怖い」といった相談などがあり、運営会社が防犯カメラを確認したところ暴行の様子が映っていたということです。男性にけがはないとみられています。
運営会社は「ご本人・ご家族に大変申し訳ない再発防止に努めたい」とコメントしています。警察は余罪の有無を含め捜査しています。
県によりますと、2021年度、県内では介護施設の職員などによる高齢者への虐待が前年度から倍増して11件ありました。
全国では調査開始以降過去最多の739件に上っています。

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