G7外相会合でガザ問題「議論を」と志位氏要請

 日本共産党の志位和夫委員長は6日の記者会見で、7日から都内で開催の主要7か国(G7)外相会合でイスラエルのパレスチナ自治区・ガザに対する攻撃中止・即時停戦、国連総会決議が求める人道的休戦の順守へ、踏み込んだ議論を求めた。

 また日本政府がハマスの行動を非難して、イスラエルの行動には停戦や休戦も求めない状況は「情けない」と指摘した。

 志位氏はロシアのイスラエル侵略に米国、日本政府は批判しているが、イスラエルの蛮行を批判しないとし「こんなダブルスタンダードを世界で通用させてはならない。どんな国であれ、国連憲章・国際法に反する暴挙は許さない」と都内での街頭演説でもアピール。紛争解決の基準は国連憲章・国際法の一つしかない、国際ルールに基づく対話による解決を強く求めた。

 同党は「ガザの深刻な人道的危機の打開は一刻の猶予も許されない」とし、イスラエルのガザ攻撃の即時中止、即時停戦へ、イスラエルとパレスチナの双方が交渉のテーブルにつくことなどを実現するため取組むよう、国連機関はじめイスラエル、パレスチナ、国連常任理事国、ASEAN加盟国など各国に「心から要請する」とする文書を6日送付した。

 ガザ地区ではこれまでに1万人近くが死亡。イスラエルでも死者が1400人以上に上っているといわれている。(編集担当:森高龍二)

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