王者シティが4連勝で11季連続の決勝T進出! ハーランド2発にフォーデンがゴラッソ【CL】

[写真:Getty Images]

チャンピオンズリーグ(CL)のグループG第4節、マンチェスター・シティvsヤング・ボーイズが7日にシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムで行われ、ホームのシティが3-0で勝利した。

グループステージ3連勝で11シーズン連続の決勝トーナメント進出に王手をかけた前回王者のシティ。また、プレミアリーグでは直近の3連勝によって首位奪還に成功した。今週末にチェルシーとのビッグマッチを控えるなか、スイス王者をホームで迎え撃った一戦では6-1で圧勝したボーンマス戦から先発6人を変更。

ベルナルド・シウバやロドリといった主力がベンチスタートとなり、リコ・ルイスやマテウス・ヌネス、グリーリッシュがスタメン入り。足首の状態が懸念されたハーランドはスタートからピッチに立った。なお、当初はアカンジが先発メンバーに入っていたが、ウォームアップ中に体調不良を訴えた結果、ウォーカーが代役に入った。

2週間前の対戦と同様にボールを握って押し込むシティ、堅守速攻で応戦するヤング・ボーイズという構図で試合が進んでいく。開始6分にはボックス左の狭いスペースでボールを収めたグリーリッシュの絶妙なプルバックからルイスに絶好機も、ゴール至近距離から放ったシュートはDFベニートの見事なゴールカバーに阻まれる。

ファーストチャンスを逃したものの、この試合では相手守備のギャップを効果的に使いながら以降もスムーズにフィニッシュまで持ち込むホームチーム。17分にはペナルティアークで得たFKの流れからウォーカーの直接FK、こぼれに詰めたフォーデンのシュートでGKラチョッピにビッグセーブを強いる。

すると、22分にはボックス中央でボールを受けたマテウス・ヌネスがうまくラウペルのファウルを誘ってPKを獲得。これをキッカーのハーランドが冷静に左隅へ蹴り込み、23分の先制点とした。

良い時間帯にリードを手にしたシティは引き続きボールの主導権を握り、より前からボールを奪いにきたヤング・ボーイズをいなしながらゲームをコントロール。あまりリスクを負うことはないものの、ハーランドらが2点目に迫っていく。

ヤング・ボーイズのシュートをゼロで封じ込めつつ、1点リードでハーフタイム突入かに思われたが、圧巻の個人技のよって2点目を奪って試合を折り返す。前半アディショナルタイム1分、左サイドでの繋ぎからグリーリッシュが内に運びながら右サイドでフリーのフォーデンへ展開。ここでDFウリセス・ガルシア相手に一対一を仕掛けたフォーデンがうまく潜っていくと、GKラチョッピにニアを消された状況でファーポスト下に絶妙な左足シュートを突き刺した。

迎えた後半、ストーンズを下げてアケをハーフタイム明けに投入したシティは再び個の力で早い時間帯にゴールをこじ開ける。51分、右サイドでフォーデンが競り勝ったボールをルイスが回収し、中央のハーランドに繋ぐ。コバチッチとクロスする動きでペナルティアーク左に運んだハーランドが強烈な左足のミドルシュートをゴール右上隅の完璧なコースに突き刺した。

ハーランドのファインゴールに加え、この直後にラウペルが2枚目のカードを受けて退場となったことで、40分近くを残して試合の大勢は決した。これを受けてグアルディオラ監督はウォーカーとハーランドを下げてフィリップス、ボブと控え選手を同時投入。週末のチェルシー戦を睨んだ戦い方にシフト。

以降はボールを動かしてゲームをコントロールしつつ、ボブやルイス、フォーデンと生え抜きの若手が貪欲にゴールを目指すが、ヤング・ボーイズの気迫の守備を前に4点目を奪えない。

その後、コバチッチを下げてドクを投入したホームチームは、ヌネスらが最後までアグレッシブにゴールを狙い続けたが、試合はこのままタイムアップ。

結局、ヤング・ボーイズに1本のシュートも許さない完勝となったシティが、2節を残して11シーズン連続の決勝トーナメント進出を決めた。

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