サーフボードや水上バイクを通すため無断で伐採か 沖縄・伊計島の保安林 住民「大切な林を切らないで」

 沖縄県うるま市の伊計島南端部で今月上旬、保安林に指定されているアダンが無断で伐採されているのが確認された=写真。4年ほど前から徐々に伐採されて道幅は4倍ほどに広がり、現在は3~4メートルある。伊計自治会の玉城正則自治会長は「住民が長年大切にしてきた保安林。勝手に切らないで」と訴えている。

 現場はセーナナー御嶽周辺から海に続く道。自治会は無断伐採しないよう呼びかける看板を周辺に二つ立てた。

 保安林は森林法に基づき伐採が禁止されている。玉城自治会長によると、保安林は終戦後、地域住民らによって風や塩害を防ぐために植えられた。

 保安林の近くの海ではマリンスポーツが行われており、サーフボードや水上バイクを通すため伐採された可能性がある。

(中部報道部・又吉朝香)

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