「新たな挑戦が必要だった」 カウンセル監督がカブス移籍を語る

ブリュワーズ、メッツ、ガーディアンズによる争奪戦が繰り広げられ、ブリュワーズ残留もしくはメッツ移籍を予想する声が多かったクレイグ・カウンセル監督の争奪戦。しかし、カブスがデービッド・ロス監督を解任し、カウンセルの獲得に成功するという衝撃的な結末を迎えた。5年4000万ドルという大型契約を決め手に挙げる声もあるが、ミルウォーキーに近いシカゴという地理的条件も大きかったようだ。カウンセルは移籍を決めた理由について「新たな挑戦が必要だった」と話している。

カウンセルはメジャーリーグの監督の年俸相場が下がっているという現状を受け、「監督年俸市場をリセットしたい」あるいは「監督の待遇を向上させたい」という狙いがあったと言われている。カウンセル自身は「自分の価値は市場に決めてもらいたいと思っていただけだよ」と待遇アップへの積極的な意欲を否定したものの、長年カウンセルの代理人を務めているバリー・マイスターが素早くカブスと交渉し、5年4000万ドルという好条件を引き出すことに成功した。

それよりもカウンセルが求めていたのは「新たな挑戦」だった。カウンセルにとっての地元球団であるブリュワーズは地方都市にあるスモールマーケット球団である。一方、新天地となるカブスは大都市シカゴに本拠地を置き、熱狂的なファンも非常に多い。メジャーリーグを代表する伝統球団の1つでもある。来週、本拠地リグレー・フィールドで就任会見が行われる予定だが、ビッグマーケット球団で指揮を執ってみたいというカウンセルの希望は、スモールマーケット球団で成功を収めた者にとっては自然なものと言えるかもしれない。

そして、自宅のあるミルウォーキーから1時間ほどで行けるというシカゴの地理的条件も決断に大きく影響したようだ。シーズン中はもちろんシカゴが拠点となるが、オフの日にはミルウォーキーに戻り、2人の高校生の娘がスポーツをするところを観に行くことができる。2人の大学生の息子はミネソタとミシガンで野球をしており、カウンセルは全試合をiPadでチェックしているという。

「現在の家庭の状況を大きく変えることなく、プロフェッショナルとして新たな挑戦ができるんだ」とカウンセル。ミルウォーキーでの9年間で名将としての地位を確立し、大都市シカゴで新たな挑戦が始まる。

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