「未納金を支払えば裁判にはならない」通信会社の社員名乗る人物から電話 130万円をだまし取られた50代女性

 沖縄県警那覇署は8日、架空の料金を請求する特殊詐欺で、会社員の50代女性=那覇市=が計約130万円相当をだまし取られたと発表した。署が注意を呼びかけている。

 発表によると10月25~27日までの間、女性の元に通信会社の社員などを名乗る複数の人物から「1年前からサイトにアクセスしているが料金が未納だ。今日中に未納金を支払えば裁判にはならない」などと電話があった。さらに、「支払った料金は後日全額返金される。この返金制度は悪用されると困るため、誰にも言ってはいけない」などと説明があったという。

 女性は指定された口座に現金50万円を支払ったほか、コンビニで電子カード80万円相当を購入し、利用権コードを電話で伝えていた。

 他県警が、別の特殊詐欺事件で使用された銀行口座を調べたところ、女性から現金が振り込まれていることが発覚。女性は署から連絡があるまで、自身が被害に遭っていることに気付いていなかったとみられる。

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