投手補強が急務のRソックス 二塁手補強と外野手の整理も課題に

チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)のハイム・ブルームを解任し、新たにクレイグ・ブレスローがフロントオフィスのトップに就任したレッドソックス。今オフの最優先課題が投手陣の補強であることは明白だ。しかし、それ以外にも対処しなければならない問題があり、MLB公式サイトでレッドソックスを担当するイアン・ブラウン記者は「正二塁手の確保」、「人員余剰の外野手の整理」、「ウィットロック/ハウク問題の解決」の3つを今オフの課題として挙げている。

今季のレッドソックスは二遊間のレギュラーを固定できなかった。50試合にスタメン出場した二塁手はクリスチャン・アローヨ(51試合)、遊撃手はキケ・ヘルナンデス(54試合)だけという状況。遊撃は今季途中に戦列復帰したトレバー・ストーリーが来季のレギュラーを務める予定だが、二塁は明確なレギュラー候補が見当たらない。ブレスローCBOはルイス・ウリアス、デービッド・ハミルトン、エンマニュエル・バルデス、パブロ・レイエスの4選手をレギュラー候補に挙げたが、ブラウン記者はウィット・メリフィールドやエルビス・アンドルスのようなベテラン二塁手の獲得に動く可能性について言及している。

外野陣からはアダム・デュバルがFAとなり、チームに残ったのは吉田正尚、ジャレン・デュラン、アレックス・バーデューゴ、ウィルヤー・アブレイユと左打ちの選手ばかり。「左腕キラー」として知られるロブ・レフスナイダーが唯一の右打者だ。そうしたチーム事情もあり、レッドソックスはデュバルとの再契約を目指す一方で、FA前のラストイヤーを迎えるバーデューゴの放出に動く可能性があるとみられている。ブレスローCBOはバーデューゴを「ゴールドグラブ級の守備力を持ち、攻撃面でもインパクトを与えられる正右翼手」と評価しているが、投手補強のためにバーデューゴをトレードの駒にする可能性もありそうだ。

そして、レッドソックスが本格的な投手補強に動く前に解決しなければならないのが「ウィットロック/ハウク問題」だ。レッドソックスはここ数年、ギャレット・ウィットロックとタナー・ハウクの両投手について、先発とリリーフのどちらが適任なのかを見極められずにいる。彼らの起用法が定まらなければ投手補強にも動きにくい。ブレスローCBOは「先発投手の層が厚すぎるというチームは存在しない。先発からリリーフに移すのは難しいことではないから、まずは彼らを先発投手として評価したい」とコメント。両投手を先発の頭数に加えつつも、先発・リリーフ両方の補強を進めるという形になりそうだ。

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