ソト放出の可能性は低い? 球団側も選手側も否定的な見解を示す

アリゾナ州スコッツデールで行われているGM会議において、大谷翔平の動向とともに注目を集めているのがフアン・ソト(パドレス)がトレードされる可能性についてだ。現在25歳のソトは来季がFA前のラストイヤーとなり、年俸総額削減の方針が報じられているパドレスがトレードでの放出に動く可能性があるとみられている。パドレスのAJ・プレラー編成本部長は「我々はどんな話にも耳を傾ける」と放出の可能性を否定しなかったが、「最初の仕事は投手補強だ」と話を逸らし、深く言及することはしなかった。

まず大前提として、ソトの保有権はパドレスが持っており、パドレスはソトを保有していることに満足しているということを忘れてはならない。プレラー編成本部長はソトについて「明らかにとてつもない攻撃力を持った選手だ。今シーズンもそれを示してくれた。シーズンが進むにつれて、打線に与える彼のインパクトの大きさを目の当たりにした」とコメント。「優勝すること、強力な打線を形成することを考えると、フアン・ソトの果たす役割は大きい。我々はそれを理解しているよ」と来季優勝を目指すうえでソトが必要不可欠な戦力であるとの見解を示した。

もしパドレスがソトの放出に動くとしても、それは契約延長交渉が破断したあとの話になる。プレラー編成本部長はソトの代理人を務めるスコット・ボラスと話し合いの場を持つ意向を示しており、実際に交渉が開始されているかどうかは不明だが、長期契約に向けた話し合いが今後行われるのは間違いないだろう。よって、2024年シーズンの開幕までにソトが放出される可能性は低いと思われる(FA前の選手はシーズン開幕日を交渉期限として設定することが多い)。

ボラスは日本時間11月9日、メディアの取材に応じ、「パドレスと話し合ったが、彼らはフアン・ソトを含む来季のプランを打ち出していた。彼はOPS9割を計算できる打者だ。パドレスが左打者を補強して増やす可能性はあるが、(ソトを放出して左打者を)減らすことはしないだろう」とコメント。球団側と選手側の両方が今オフ中のトレードには否定的な見解を示しており、現時点ではソトがトレードされる可能性は低いと言えそうだ。

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