Wソックス・ゲッツGM「アンタッチャブルな選手は1人もいない」

解任されたリック・ハーンの後任として今年8月末にホワイトソックスのGMに就任したクリス・ゲッツは、今季101敗を喫したチームを再浮上させるために、ロースターの大幅な入れ替えを検討しているようだ。ゲッツGMは「我々には才能豊かな選手が多くいる。それは間違いない」としつつも「自分のチームを気に入っていない。来季に向けてチームを良くするためにいくつかの調整が必要だ」と発言。「アンタッチャブルな選手は1人もいない」と主力放出に動く可能性があることを示唆した。

チーム再建を終え、殿堂入りの名将トニー・ラルーサを招へいした2021年に13年ぶりの地区優勝を成し遂げたホワイトソックスだったが、翌2022年は81勝81敗の地区3位と後退。ペドロ・グリフォル新監督を迎えた今季は5年ぶりにシーズン100敗を喫するなど、再建を終えたはずのチームの快進撃は長続きしなかった。その責任を取らさせる形で今年8月にハーンGMが解任され、GM補佐のゲッツが内部昇格。ゲッツGMは「我々が正しい方向へ向かうのを手助けしてくれる選手を探さないといけない」と自らの方針にフィットする選手を獲得する意向を示している。

ホワイトソックスはすでに正遊撃手ティム・アンダーソンとクローザーのリアム・ヘンドリックスの来季オプションを行使せず、FAとしている。しかし、これはロースターの大幅な入れ替えの序章に過ぎず、ゲッツGMは「アンタッチャブルな選手は1人もいない」と語り、エース右腕のディラン・シースや今季38本塁打を放ったルイス・ロバートJr.の放出も辞さない構えを見せている。シースは来季終了後にFAとなるため、トレードの可能性は高い。ロバートJr.は6年5000万ドルの契約があと2年残っており、球団オプションも含めると、ホワイトソックスには4年分の保有権がある。

シースとロバートJr.以外には、若き強打者エロイ・ヒメネス(6年4300万ドルの契約が来季で終了、球団オプションも含めるとあと3年保有可能)、2019年ドラフト全体3位指名のアンドリュー・ボーン(2026年シーズン終了後にFA)、剛腕マイケル・コペック(2025年シーズン終了後にFA)らもトレード市場で他チームからの関心を集めるだろう。今オフをどのように過ごすかが、ゲッツ率いるホワイトソックスの今後を大きく左右することになりそうだ。

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