男に懲役1年の判決 日光・切断遺体遺棄

 去年(2022年)1月、日光市のゴルフ場の跡地で切断された男性の遺体が見つかった事件で死体遺棄などの罪に問われた男に対し宇都宮地方裁判所は9日、懲役1年の判決を言い渡しました。

 死体遺棄と死体損壊の罪に問われたのは東京大田区生まれで住所不定、無職の石川泰治被告(75)です。判決によりますと石川被告は別の被告らと共謀して2020年の2月から8月中旬ごろ、遺体を空き家に隠して一部を切り取り、翌年の21年12月中旬ごろ、遺体の入ったスーツケースを日光市のゴルフ場跡地の山林に投棄したということです。遺体の身元は分かっていませんが40歳から70歳くらいの男性で日本を含む東アジア人の可能性があるということです。

 判決で宇都宮地裁の楠真由子裁判官は「犯行は死亡した人の尊厳を踏みにじる悪質な行為で、50万円の報酬欲しさから加担し刑事責任は重い」と指摘しました。その一方で「被告が事件について話したことで解明が進んだ」などとして懲役1年6カ月の求刑に対して懲役1年の判決を言い渡しました。

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