テロなど緊急事態に備えて 図上訓練

 テロなどの緊急事態を想定した図上訓練が7日、栃木県庁と鹿沼市役所で行われ、関係機関との情報共有や初動対応を確認しました。

 訓練には、国や県それに鹿沼市をはじめ警察や消防など14の機関から約160人が参加しました。

 訓練は、鹿沼市のTKCイチゴアリーナに有毒な化学剤がまかれるテロが発生し、多くの死傷者が出た想定で行われました。

 テロが起きたとする時間に合わせて情報を集め、消防や陸上自衛隊に応援要請を行います。

 さらに今回は、テロを起こしたグループが市内の商業施設に人質を取って立てこもったことから、大規模なテロとして国が緊急対処事態に認定しました。

 これを受けて県や市では、被害を最小限に抑えるために情報の収集や避難の調整などを行ったほか、対策本部会議では福田富一知事と鹿沼市の佐藤信市長が電話で被害状況など確認しました。

 訓練に参加した人たちは、刻々と変化する状況に臨機応変に対応していました。

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