メッツ編成本部長 アロンソをトレードする計画がないことを明言

1年後にFAを控えているため、今オフ中にトレードされるという噂が絶えないピート・アロンソ(メッツ)だが、デービッド・スターンズ編成本部長は今週アリゾナ州スコッツデールで行われたGM会議の場で、アロンソを放出するつもりがないことを改めて強調した。スターンズ編成本部長は「彼がチームにいてくれるのは幸運だよ。彼が来シーズン活躍する姿を見るのを楽しみにしている」とコメント。アロンソ側も条件次第では契約延長に応じる構えを見せている。

スターンズ編成本部長は日本時間11月8日、アロンソの代理人となったスコット・ボラスと長時間にわたって話し合いを行った。契約延長に関する話が含まれていたかどうかは明らかになっていないが、ボラスは「契約延長の可能性を眠らせるつもりはない」と語り、球団側と選手側の双方が契約延長(あるいはFA後の再契約)について前向きな姿勢を示している。

ボラスは球団側からよりよい条件を引き出すために、早期の契約延長に応じるよりも、FA市場に出てくことを好むタイプの代理人である。そのボラスがFAまであと1年というこのタイミングで契約延長の可能性について言及したのは珍しいケースと言える。ボラスによると、アロンソ本人から「球団の話は何でも聞いてほしい」という要望が出ているようだ。

とはいえ、メッツが他のチームを圧倒する資金力を有している以上、メッツとしてはアロンソがホームタウン・ディスカウントに応じない限り、契約延長を急ぐ必要はない。アロンソがFAになったあとでも十分に引き留められる資金力を持っているからだ。一方、アロンソとしてもFA前最後のシーズンで改めて実力を証明し、他のチームと交渉することで、自身の正確な市場価値を測ることができる。両者が長期契約を結ぶのはそれからでも遅くはないだろう。

よって、今オフ中にアロンソの契約延長が成立する可能性は低い。1つだけハッキリしているのは、メッツにアロンソをトレードするつもりがないということである。

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