栃木銀行 中間純利益16億円で減収増益

栃木銀行は10日、ことし9月までの中間決算を発表しました。最終的な利益は16億円を計上し前の年の同じ時期と比べ減収増益となりました。

宇都宮市に本店がある栃木銀行の黒本淳之介頭取は10日、ことし4月から9月までの中間決算を発表しました。

銀行単体で見ますと売り上げにあたる経常収益は186億円で前の年の同じ時期と比べて14.7パーセント、32億円減少しました。
これは、貸出金の利息収入などが増加したものの有価証券の利息配当金が減少したことが主な要因だとしています。

一方、経常費用は155億円で前の年の同じ時期と比べて20.4パーセント40億円減少しました。結果、最終的な利益となる中間純利益は16億円で法人税の増加などがあったものの前の年の同じ時期と比べ微増し減収増益となりました。また、金融機関の本業の収益力を表す「コア業務純益」は投資信託解約損益を除き前の年の同じ時期と同じ水準の40億円でした。

栃木銀行によりますと5月の決算短信で公表した銀行単体の中間期の業績予想を上回ったものの今年度1年間の最終的な利益(純利益)の見通しは、「経済の先行きが依然、不透明なことから不良債権処理費用の増加なども想定される」として予想を据置き、18億円としています。

栃木銀行の黒本淳之介頭取は「特に今中間期は新たな価値提供の実現をテーマに掲げ、課題解決型営業を一層進める中、貸出金利息収入や役務取引収益が増加したこと、また大口の倒産などの発生もなく、不良債権処理費用の予想を下回ったことから当初の計画を上回ることができた。」と述べました。

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