【MLB】レッドソックスがヤンキース二塁手トーレスに興味 ライバル間のトレードはあり得るか 

写真:トレード候補として名前が挙がっているトーレス

レッドソックスが最大のライバルであるヤンキースの二塁手グレイバー・トーレスに興味を示しているようだ。ボストンの地元メディア『WEEI』が11月9日(日本時間10日)に報じた。

レッドソックスは外野手のアレックス・バーデューゴがトレード候補として注目を集めているが、その交換相手としてレッドソックス側が興味を持っているのがヤンキースのトーレスのようだ。このトレード案は今夏のトレードデッドラインでも持ち上がっており、その際は成立しなかったものの、ここにきて再び可能性が出てきているという。

トーレスは来季がFA前最後のシーズン。2016年にアロルディス・チャップマンとのトレードでヤンキースに加入し2018年にメジャーデビューすると1年目から24本塁打を放つ活躍。翌年には38本塁打を放つなど最初の2シーズンはスターダムを駆け上がっていたが、2020年以降は低調。今季はOPS.800を記録するなど強打の内野手としての評価を取り戻しつつあるが、FAが近いこともあってこれまで何度かトレード候補として名前が挙がっている。

ヤンキースは複数の外野手の獲得を目指しており、特に左打ちが望ましいとしている。バーデューゴの他にもパドレスのフアン・ソトやFAになっているケビン・キアマイアーも獲得候補とされているが、リーグ最高の打者の一人ソトの獲得には大きな対価を支払う必要があるため、トレードでの獲得を目指すのであればバーデューゴの方が現実的なターゲットとなるだろう。

レッドソックスとヤンキースは強烈なライバル関係にあり、この2チーム間でトレードが行われることは稀だ。最も有名なのはベーブ・ルースのトレードだろう。1919年にレッドソックスがルースをヤンキースへ金銭トレード。その後ルースはヤンキースの伝説的選手となった一方で、レッドソックスは86年に渡りワールドシリーズ優勝から遠ざかったため、ルースの相性バンビーノから「バンビーノの呪い」とも呼ばれた。

地区制が導入された1969年以降では7件のトレードが成立しているが、ヤンキースがスター選手であるトーレスをレッドソックスに放出することは本当にあり得るのだろうか。もし実現すれば非常に興味深いトレードになるだろう。

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