奥日光・湯ノ湖で外来種のコカナダモ刈り取り「美しい水を守れ!」

 本格的な冬の到来を前に奥日光・湯ノ湖では11日、水質の悪化につながる外来の水草を地域住民らが手作業で刈り取りました。

 作業が始まった午前10時、風が吹き込み手元の温度計は3度と真冬のような寒さとなった湯ノ湖。

 湖の中には、栃木県が優先的に除去する外来種に指定している水草・コカナダモが繁殖しています。

 コカナダモは、冬場に枯れるまでは、湖を汚す物質を吸収しますが、枯れてしまうと吸収された物質が再び水の中に戻り水質を悪化させてしまいます。

 そのため、日光市や県などは、奥日光の美しい水を守るため1998年から毎年、この時期に刈り取りを行っています。

 最終日となった11日は、地域住民ら約130人が参加し、いかりを投げ入れて、浅い場所にあるコカナダモを取り除きました。

 こうした活動の成果で、ピーク時には、約33トンあった刈り取り量は、去年(2022年)、13分の1以下の2.5トンほどにまで減りましたが、今年(2023年)は猛暑の影響か、先に3日間行った船での作業だけで、5トンほどの量になったということです。

 参加者らは、集めたコカナダモをトラックに次々に運び入れていました。

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