後半アディショナルタイムの2発でウルブスが逆転勝利 トッテナムは連敗を喫する|プレミアリーグ

写真:逆転弾を決めたマリオ・レミナ

11月11日、プレミアリーグ第12節のウルブス vs トッテナムの一戦が、モリニュー・スタジアムで行われた。

ホームのウルブスは、前節のシェフィールド・ユナイテッド戦から、スターティングメンバーを2人入れ替え試合に挑む。システムは5-3-2を採用し、マテウス・クーニャとファン・ヒチャンのコンビネーションに期待がかかる。

一方、アウェイのトッテナムはデスティニー・ウドジェとクリスティアン・ロメロが出場停止、ミッキー・ファン・デ・フェン、ジェイムズ・マディソン、リシャーリソンなどをケガで欠き、メンバーに大きな不安を残して試合を戦う。シーズン序盤、ベンチを温めていたベン・デイヴィス、エリック・ダイアー、エメルソン、ピエール=エミール・ホイビュアがスタメンに名を連ねた。

試合は開始早々に動きを見せる。パぺ・サールのサイドチェンジからデヤン・クルセフスキにボールが渡り、オーバーラップをしたペドロ・ポロを使う。低い弾道のクロスは相手DFの前に走り込みんだブレナン・ジョンソンが合わせ、開始3分でトッテナムが先制。ブレナン・ジョンソンは今シーズン初ゴールとなった。

トッテナムはディフェンスラインを中心にメンバーが大きく変わったが、後ろからボールをつなぐ姿勢は変わらず、ポステコグルー監督が志向するスタイルをチーム全体で取り組んでいることがうかがえた。ウルブスはブロックを作り、クーニャとファン・ヒチャンを中心にカウンターを狙う。

トッテナムはボールを保持するが、やはりマディソンの不在が響くのか効果的な攻撃ができずに時間が経過する。対するウルブスは対角を狙ったロングボールを多用することで、徐々に試合のペースを握り始める。33分、ラヤン・アイ=ヌーリのロングボールはネウソン・セメード、クーニャ、マリオ・レミナとつながる。レミナが鋭いシュートを放つが、トッテナムのGKグリエルモ・ヴィカーリオが素晴らしい右手のセーブで同点を阻む。

その後、両チーム見せ場を作れず、トッテナムが1点リードで前半を折り返す。

後半の序盤はウルブスが主導権を握る。53分、左WBのアイ=ヌーリのクロスがクーニャの足元へ渡り、シュートを放つが枠外へ。続けて55分、ジョアン・ゴメスのミドルシュートがこぼれた所をファン・ヒチャンがゴールを狙うが、またしても枠外へ外れる。

ウルブスは73分にサシャ・カライジッチ、トッテナムは74分にジョバンニ・ロ・チェルソとブライアン・ヒルを投入し、お互い攻撃にアクセントを付けられるプレーヤーをピッチに送り込む。

試合は両チームともに決め手を欠く展開が続いていたが、試合の終盤にウルブスが同点に追いつく。90+1分にクーニャのクロスからパブロ・サラビアがトラップし、そのまま左足でボレーシュートし、同点ゴールを決める。

このまま試合が終了するかと思われた90+7分、サラビアのクロスからレミナが滑り込みながら右足で合わせるとボールはゴールに吸い込まれ、値千金の逆転ゴールを決める。

ここで試合は終了し、ウルブスは後半アディショナルタイムの2発で大逆転勝利を飾った。トッテナムは前節のチェルシー戦に続き敗戦で連敗となった。

ウルブスは次節アウェーでフラムと、トッテナムはホームにアストンヴィラを迎えての試合となる。
 

◉試合結果

ウルブス 2-1 トッテナム

0-1 3分 ブレナン・ジョンソン(トッテナム)
1-1 90+1分 パブロ・サラビア(ウルブス)
2-1 90+7分 マリオ・レミナ(ウルブス)

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