FAの大物投手獲得には2億ドルが必要? トレード市場が活性化か

今オフのFA市場には多くの有力な先発投手がいるが、彼らの獲得には2億ドル規模の契約が必要だと言われている。たとえば、サイ・ヤング賞最有力候補のブレイク・スネルは、スティーブン・ストラスバーグがナショナルズと再契約したときに得た7年2億4500万ドルに近い大型契約を得ることが有力。また、アーロン・ノラと山本由伸も2億ドル規模、ジョーダン・モンゴメリーもそれに近い金額を得る可能性があるという。FA市場の高騰により、トレード市場が活性化するかもしれない。

今オフは先発投手の補強を必要としているチームが多く、それがFA市場の高騰を招く原因の1つにもなっている。しかし、エース級の先発投手を獲得したいのであれば、トレード市場にも有力な候補が複数いる。1年後にFAとなるコービン・バーンズ(ブリュワーズ)とシェーン・ビーバー(ガーディアンズ)、2年後にFAとなるディラン・シース(ホワイトソックス)といった顔ぶれだ。

ブリュワーズについては、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が「全選手がトレード候補になる可能性がある」とリポート。ブリュワーズはエース右腕のバーンズのほか、正遊撃手のウィリー・アダメス(1年後にFA)、クローザーのデビン・ウィリアムス(2年後にFA)の放出も検討する可能性があると言われている。

ホワイトソックスは8月末に就任したクリス・ゲッツGMが「アンタッチャブル(放出不可)な選手は1人もいない」と発言。エース格のシースのほか、大谷翔平と本塁打王を争ったルイス・ロバートJr.や若き強打者のエロイ・ヒメネスらにもトレードの可能性があるとみられている。

ガーディアンズのマイク・チャーノフGMは「ビーバーは来季の開幕ローテーションの一員になると思う」と発言したが、球界関係者のあいだでは今オフ中にビーバーがトレードされることを予想する声が非常に多い。タナー・バイビー、ローガン・アレン、ギャビン・ウィリアムス、トリストン・マッケンジーなど、ビーバーより若い世代の投手が順調にステップアップしており、MLB公式サイトでガーディアンズを担当するマンディ・ベル記者は「右肩の故障がなければ、夏のトレード期限に放出されていただろう」と伝えている。

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