【海老名市長選】現職の内野優氏が6選、神奈川の現役首長で最多 新人の氏家秀太氏を破る

支援者から花束を受け取り6選を喜ぶ内野優氏=12日午後11時半ごろ、海老名市上郷の事務所

 任期満了に伴う海老名市長選は12日に投開票され、現職の内野優氏(68)=無所属=が、新人で経営コンサルタントの氏家秀太氏(56)=同、日本維新の会推薦=を破り、県内市町村の現役首長の中で最多となる6期連続当選を果たした。

 内野氏は今回、5期20年の間に取り組んできたまちづくりの継続に加え、デマンド乗合交通を活用した高齢者の外出支援や小児医療費助成の拡大、障害児委託相談支援事業所の設置などの福祉面の政策を打ち出し、着実に票を積み上げた。

 一方、4年前の前回も立候補した氏家氏は、現職の多選による弊害を批判し、市長の多選禁止条例の制定のほか、公共施設駐車場や下水道料金などの有料化・値上げ撤回、駅周辺に偏らないまちづくりなどを掲げたが、及ばなかった。

 市長選の投票率は47.26%で、前回の51.04%を3.78ポイント下回った。

 当日の有権者数は11万4105人(男5万7083人、女5万7022人)。 

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