J2初挑戦で残留達成のいわきFC、6月就任の田村雄三監督が来季も続投「スタイルを貫き勝つのではなく、勝つためにスタイルを貫きます」

今季途中から再びいわきで指揮を執った田村雄三監督[写真:©︎J.LEAGUE]

いわきFCは13日、田村雄三監督(40)の来季続投を発表した。

田村監督は、現役時代は湘南ベルマーレでプレー。引退後、湘南の教科部スタッフやユースコーチ、テクニカルディレクターを歴任すると、2016年にいわきの強化・スカウト本部長に就任する。

2017年からは監督に就任すると、2017年に福島県1部リーグ優勝、2018年に東北2部南リーグ優勝、2019年に東北1部リーグ優勝、2021年にJFL優勝を経験し、チームをJ3昇格に導いた。

しかし、自身が日本サッカー協会公認S級コーチライセンスを持っておらず、Jリーグでの指揮がふかになり退任。2022年はスポーツディレクターを務めると、今年S級ライセンスを獲得し、6月から指揮を執っていた。

チームは終盤戦に負けが混んだものの、12勝11分け19敗で18位フィニッシュ。初挑戦のJ2で残留を掴み取っていた。

田村監督はクラブを通じてコメントしている。

「いつもいわきスポーツクラブをご支援、ご声援いただきありがとうございます。皆様のおかげで、最低限ですがJ2残留することが出来ました。本当にありがとうございます」

「クラブ発足8年。スタジアムが満員になる景色を夢見ていました。その熱狂空間を現実にしてくれたこと、本当に〝感謝〟しかありません」

「J2初年度は、紆余曲折あり、皆様が納得するシーズンではなかったと思います。皆様の期待を裏切ることもあったと思います。その中でも、クラブ、選手、スタッフは前向きにチャレンジしてくれました。その結果、課題も明確になったと思います」

「2024年シーズン、一人でも多くの人に笑顔になってもらえるよう、責任を持って指揮をとらさせていただきます。スタイルを貫き勝つのではなく、勝つためにスタイルを貫きます」

「スタジアムはみんなでつくる宝箱。皆様を笑顔に、幸せにできるように精進いたします」

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