【アイン敷地内薬局をめぐる事件の初公判】3被告、共に事実関係認める

【2023.11.13配信】KKR札幌医療センターの敷地内薬局をめぐり公契約関係競売等妨害罪でアインファーマシーズ社長の酒井雅人(11月13日付けで辞任)氏などが起訴された事件の初公判が11月13日に札幌地裁で開かれた。3被告とも事実関係については認めた。

KKR札幌医療センターの敷地内薬局の事業者選定入札に関する公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕・起訴されたアインファーマシーズの代表取締役社長(アインホ-ルディングス常務取締役、11月13日付け辞任)の酒井雅人被告と同社取締役の新山典義被告(同日同じく辞任)、KKR札幌医療センターの元事務部長・藤井浩之被告の初公判が11月13日午後、札幌地裁805号法廷で開かれた。

3被告とも逮捕・起訴に至った、敷地内薬局の優先交渉権者決定公募の締切直後、藤井被告が他社情報を新山被告に漏らし、締切後に応募に応じた企業の再提案不可という規定を破ってアイン側に2度も再提案をさせていたという事実関係を認めた。しかし、新山被告の弁護人が、今回の公募は優先交渉権者の決定が目的で、その後は事実上の随意契約であり、「この場合は刑法で定める公契約関係競売入札妨害には当たらないとの学説がある」と主張。この点で争う姿勢を表明した。
(ジャーナリスト・村上和巳)

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