降格圏18位に沈むベニテス・セルタ…13試合で勝ち点「7」は過去80年のワースト記録

近年迷走するラファエル・ベニテス監督[写真:Getty Images]

ラファエル・ベニテス監督率いるセルタがラ・リーガで降格圏に沈んでいる。スペイン『カデナ・セル』が伝えている。

2012-13シーズンからラ・リーガで戦うセルタ。タイトル獲得を争う強豪ではなく、昨季13位と中堅どころとも言えないのが実情だが、スペインというサッカー大国の1部リーグで粘り強く生き残っていることは素晴らしいことだ。

そんなセルタは今季からベニテス監督を招へい。21世紀初頭のバレンシアでラ・リーガ優勝2回、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)優勝1回を成し遂げ、リバプールでは2004-05シーズンにチャンピオンズリーグ(CL)も制覇したスペイン人名将だ。

ただ、その後率いたインテル、レアル・マドリーはいずれも1年未満で解任。2012-13シーズン途中から暫定指揮官を務めたチェルシーでも正指揮官“昇格”はならずに退任。近年低迷するエバートンを指揮した2021-22シーズンも、立て直し叶わず半年で愛想を尽かされた。

したがって、かつてのような評判・名声を失って10年以上が経過するベニテス氏なわけだが、セルタファンの嫌な予感は的中。セルタは現在、ラ・リーガで1勝4分け8敗の勝ち点「7」と降格圏18位に沈んでいる。

また、13試合を終えての勝ち点「7」は、セルタのラ・リーガにおける過去80シーズン(うち56シーズンがラ・リーガ)でワースト記録。これまでのワースト記録は1943-44シーズンの1勝3分け9敗(現在の勝ち点計算で6)だったという。

さらに、ベニテス監督が率いて未だホームで白星なし。13試合で唯一の白星は、最下位アルメリアにアウェイで競り勝った試合(3◯2)のみとなっている。

10日の第13節でもアスレティック・ビルバオに敗れたセルタ。ここで一旦、インターナショナル・マッチウィークを挟み、25日に行われる次節はベニテス監督の古巣バレンシアとの対戦に。現段階で解任話は出ていないようで、なんとかこの試合から巻き返したいところだ。

© 株式会社シーソーゲーム