ワンチームでできた邦人等の輸送だと総理が評価

 岸田文雄総理は今月11日、入間基地で開かれた航空観閲式で「今、緊迫した中東情勢を受け、邦人等の輸送のため、諸君の仲間と航空自衛隊の輸送機が派遣されており、既に2度にわたり計129人の邦人・外国人が自衛隊機で現地から出国し日本に到着された。隊員たちはプロフェッショナルの仕事をし、国民の期待と信頼に応えてくれた」と評した。

 そして「これは輸送機を運航した隊員だけではなく、情報収集から飛行計画、機体の整備や警備、現地での調整などに当たった全ての隊員たちがワン・チームとなって成し遂げた成果であり、引き続き現地で待機している隊員たちを含め、諸君の働きを高く賞したい」と語った。

 また岸田総理はロシアによるウクライナ侵略についても触れ「ロシアによるウクライナ侵略は明白な国際法違反で、核兵器による威嚇とともに国際秩序を根幹から揺るがす許し難い暴挙だ」と改めてロシアを非難した。

 そのうえで「我が国周辺でも一方的な現状変更の試みが強化されており、中国とロシアが爆撃機を共同飛行させるなど軍事活動を活発化させている。北朝鮮も核・ミサイル開発を進展させるとともに、昨年以来80発近くのミサイルを日本海に向け発射しており、我が国にとって一層重大かつ差し迫った脅威となっている」と日本を取り巻く安全保障環境が厳しくなっていると強調した。自衛隊の任務、役割がこれまで以上に重くなっていると期待を示した。(編集担当:森高龍二)

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