大谷にとって重要なのは「チームの質」 地理的条件は重要視せず?

二刀流でのプレーを続ける大谷翔平に関して、多くの人々が「気候が温暖な西海岸のチームを好む」と考えているが、今オフの大谷争奪戦において、地理的条件はあまり問題にならないようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は「二刀流のスーパースターにとって、地理的条件は勝利ほど重要ではない」とリポート。「初めてアメリカに来たときとの違いは、地理的なことをあまり気にしておらず、入団するチームの質を重視しているということだ」と伝えている。

モロシ記者の周りには「大谷はアトランタ・ブレーブスでプレーすることに魅力を感じているのではないか」と話す人もいたという。ブレーブスは強打者の補強を必要としておらず、来季に向けて投手補強が最優先となっているため、大谷の獲得に乗り出す可能性は低いが、今季メジャー最多の104勝を挙げたブレーブスの名前が出るということは、それだけ大谷が勝利を望み、質の高いチームへの移籍を希望していることの証だろう。

だとするならば、現有戦力が不足しており、将来の見通しも明るくないエンゼルスに残留する可能性は極めて低いと言える。また、「大谷争奪戦に大金を投じる準備がある」と報じられているジャイアンツも、常勝軍団のドジャースや今季のリーグ王者ダイヤモンドバックスと同地区に所属していることを考えると、コンスタントにポストシーズンに出場できるようなチームではないため、お金より勝利を重視するであろう大谷の選択肢からは外れる可能性が高い。

モロシ記者は、カブスが真剣に大谷獲得を狙う可能性があることを指摘。米メディア「ジ・アスレチック」のジム・ボーデン記者は、今季ワールドシリーズ制覇を成し遂げたレンジャーズを大谷の移籍先の有力候補に挙げている。もちろん、資金力、地理的条件、チームの質などをトータルで考えれば、本命視されるドジャースが最有力であることは間違いないが、ドジャース以上にワールドシリーズ制覇の可能性が高いことをアピールできるチームが出てくれば、番狂わせが起きる可能性もありそうだ。

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