レイズは右腕グラスノー放出に動くのか 来季の年俸は2500万ドル

コービン・バーンズ(ブリュワーズ)、ディラン・シース(ホワイトソックス)、シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)といった有力投手のトレードが噂されている今オフだが、トレード市場に出てくる可能性が高い投手がもう1人いる。レイズのエース右腕、タイラー・グラスノーだ。現在30歳のグラスノーはレイズと2年契約を結んでおり、来季の年俸は2500万ドル。その高額年俸に加え、1年後にはFAになるため、レイズが今オフ中に放出に踏み切る可能性が高いとみられている。

レイズは現時点で来季の開幕時点での年俸総額が1億2600万ドル前後と予想されている。これはチームの過去最高額を4200万ドルも上回る金額であり、いくらエリック・ニアンダー編成本部長がペイロール増額に前向きな姿勢を見せているとはいえ、このままの状態で来季の開幕を迎えることは考えにくい。そこで浮上するのがダントツのチーム最高年俸選手であるグラスノーの放出というわけだ。

現在30歳のグラスノーはメジャー8年目の今季、キャリアで初めて20試合以上に先発(21試合)して自己最多の120イニングを投げ、10勝7敗、防御率3.53、162奪三振を記録。自身初の2ケタ勝利をマークした。8年間で規定投球回到達が1度もないことからもわかるように、非常に故障の多い投手だが、今季の奪三振率12.15、K/BB4.38という数字が示すように、健康時の実力は一級品。長期契約ならともかく、来季の1年限定ならその力を必要としているチームは多く、レイズが売りに出した場合、争奪戦になることが予想されている。

もしレイズがグラスノーを放出した場合、ザック・エフリン、アーロン・シバーリ、ザック・リテル、タジ・ブラッドリー、そして故障明けのシェーン・バズという顔ぶれで来季のローテーションを形成することになる。シェーン・マクラナハン、ドリュー・ラスムッセン、ジェフリー・スプリングスの主力3投手が故障で長期離脱中のため、先発の層は決して厚くない。ニアンダー編成本部長は投手を今オフの補強ポイントに挙げており、グラスノーを放出する・しないにかかわらず、層を厚くするための補強に動くことになりそうだ。

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