ヴィツェルがアトレティコ初得点も…試合後インタビューで「悲しい日だ。朝起きると…」

アトレティコで初ゴールを決めたヴィツェル[写真:Getty Images]

12日、元ベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルがアトレティコ・マドリーで初得点。試合当日の朝に亡くなった祖母へ捧げた。ベルギー『Nieuwsblad』が伝えている。
【動画】天国の祖母へ捧げるヴィツェルのアトレティコでの初ゴール

独特なアフロヘアでお馴染みのヴィツェル。A代表通算130キャップを誇る34歳は、主に低い位置からチームの舵取りを担う“バランサー”としてキャリアを送ってきたが、現所属のアトレティコではセンターバックを任されている。

ベテランの域に達してからのコンバートを柔軟にやってのけてしまったあたりが流石だが、そんなヴィツェルは12日、ラ・リーガ第13節のビジャレアル戦(3◯1)にフル出場し、45+1分に貴重な同点弾。後半の逆転、そして勝利へと繋げた。

実はこのゴール、アトレティコ加入2年目、通算58試合目にして嬉しい初得点。にもかかわらずヴィツェルは試合後、「悲しい日だ」とインタビューで切り出した。

「悲しい日だ。今日、朝起きると父親から電話があり、祖母が亡くなったという知らせを聞いた…今日の試合で祖母にゴールを捧げたいという思いが湧き上がってきたんだ…この目標が今日の全てだった。ゴールを祖母に捧げる」

『Nieuwsblad』は「アスリートは、時として自分自身を超えた力を発揮することがある」とし、悲しみに暮れながらも誓いを実行したヴィツェルに称賛を送っている。

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