【MLB】パドレスのサイドラーオーナーが死去 チーム強化に尽力しサンディエゴを活性化

写真:亡くなったサイドラーオーナー ©Getty Images

11月14日(日本時間15日)、パドレスはオーナー兼会長のピーター・サイドラー氏が死去したことを発表した。63歳だった。死因は明らかにされていない。

元ドジャースオーナーのピーター・オマリー氏の甥であるサイドラー氏は、2012年にオマリー氏らとともにパドレスの買収に成功。2020年には筆頭オーナー兼会長に就任し、チームを率いてきた。

サイドラー氏の下でパドレスは積極補強を次々と敢行し、2022年にはポストシーズンでナ・リーグ優勝決定シリーズにまで進出。サンディエゴは熱狂に包まれた。また、ホームレス問題に取り組むなど街への貢献も高く評価されていた。

球団初のワールドシリーズ制覇を目指した2023年はチームがポストシーズンを逃したが、観客動員数はMLB3位を記録するなど球団史上最高の人気を誇ったシーズンとなった。しかし、2度がんを克服したことで知られるサイドラー氏は9月になんらかの治療を受けたことを発表。それ以降球場に姿を現すことはできなかったが、治療により快方に向かっているとされていた。

この訃報を受けて数々のMLB関係者が追悼の意を表明。本拠地ペトコパークに設けられた献花台に妻の聖子さんとともに訪れたダルビッシュ有は、自身のX(旧Twitter)で「ピーター・サイドラー氏の訃報に心が痛みます。ピーターは素晴らしい人で、彼がいることは幸せだったと彼を知る人ならみな思うでしょう。彼は人生の師であり、数えきれないほどの教訓を教えてくれました。彼の美しい魂が安らかに眠りますように」と英文で綴った。

© 株式会社SPOTV JAPAN