ニューヨークの2球団が山本由伸をめぐって熾烈な争奪戦を展開か

大谷翔平が右ひじの手術を受けて来季投げられなくなったため、今オフのFA市場において「最高の投手」との評価を受けているのが山本由伸だ。メッツが山本に夢中になっていることは以前から報じられていたが、米メディアの報道によると、ヤンキースも山本の獲得を狙っているという。もしヤンキースとメッツが山本を奪い合うような展開になれば、大富豪のスティーブ・コーエンがメッツのオーナーに就任したあと、初めてFA市場でニューヨークの2球団による争奪戦が繰り広げられることになる。

米紙「ニューズデイ」のティム・ヒーリー記者は「MLBネットワーク」の番組に出演した際に「山本の争奪戦は面白いことになりそうだ」とコメント。「スティーブ・コーエンがメッツのオーナーになってから、我々はまだFA市場でメッツとヤンキースが直接対決するのを見たことがない。我々がスティーブ・コーエンから聞いた話によると、今オフのメッツはFA市場において、ここ数年のように全力投球するつもりはないようだ。しかし、日本出身の山本はまだ25歳だ。(1年後にFAになる)フアン・ソトのように、彼もまた(全力投球する)価値のある例外となるだろう」とメッツが山本の獲得に全力投球することを予想した。

ヒーリー記者はさらに「私はメッツが本気で山本の獲得に乗り出すと予想している。そして、もしメッツが山本を獲得できなかったら、メッツが他の大物FA投手に対してどれくらい手を出すつもりなのかはわからない」とコメント。メッツは2025年以降の再コンテンドに向けて、2024年を「移行期間のシーズン」と位置付けているとみられており、中長期的な戦力として期待できる山本以外は、1年契約やマイナー契約などで済ませる可能性が高い。山本以外の大物FA投手の獲得には動かないかもしれない。

コーエン・オーナーの財力をもってすれば、最も高額なオファーを提示することは容易なはず。もし山本が金額面以外の条件を重視するのであれば、メッツがヤンキースなど他のライバル球団との争奪戦を制するためには、環境面など他の部分でのアピールも必要になってくるだろう。1年目からメッツの先発の柱として成功を収めた千賀滉大の存在がカギを握る可能性もありそうだ。

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