火事の原因は水が入ったペットボトル 「置き配」用に設置の発泡スチロール箱が燃える 冬場は要注意【長野・軽井沢町】

「水が入ったペットボトル」から出火…そんな不思議な火事が軽井沢町で起こりました。意外な出火原因ですが、実は、冬場特に注意が必要です。

黒焦げになってしまった、玄関先…。軽井沢町の住宅できのう、火事がありました。
家には誰もいませんでしたが…、警察によると不審火の可能性は低いといいます。
住民がabnの取材に応じました。

■住民(51歳男性)
「私も不思議。まさか自分の家が…」

出火当時の玄関先を再現すると…すっかりお馴染みになったこの光景〝置き配〟です。

■住民(51歳男性)
「玄関先に空の状態で発泡スチロールを置いて、その上に〝重し〟として2リットルのペットボトルに水を入れて置いていたんですね」

警察などによりますと、火元とみられるのは…

(Qこれ?)
■住民(51歳男性)
「これに近い…」

〝置き配〟の〝重し〟に使っていたペットボトル。

■住民(51歳男性)
「自然発火して燃えたというような、説明を受けました」

こちらは熊本市消防局の実験映像です。
太陽光が「水が入ったペットボトル」によって反射・屈折し一点に集中すると…

煙が出てきました。
こうした現象は「収れん火災」と呼ばれ、発火条件が揃えば鏡、金魚鉢など思わぬ物によって引き起こされる場合があるそうです。

■住民(51歳男性)
「ずっと夏から同じような状態で…なぜこの時期にというのが、正直なところですね」

「収れん火災」が発生しやすいのは、太陽の高度が低く乾燥する〝冬場〟です。可燃物の近くにペットボトルなど光を集める物を置かないことが重要だということです。

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