「すずめの戸締まり」など大ヒット作多数!新海誠監督が母校で講演「心の底から出てくる感情大切に」【長野・野沢北高校】

小海町出身でアニメーション映画監督の新海誠さん。15日、母校の講演会に招かれました。テーマは「教室から遠くへ」です。
天気の子」や「君の名は。」「すずめの戸締まり」など、数々の大ヒット作品を作り出してきた新海誠監督。佐久市の母校・野沢北高校生徒会が企画した講演会に招かれました。高校時代、〝授業中ずっと窓の外を眺めていた〝そうで、「教室から遠くへ」をテーマに語りかけました。

■新海誠監督「ここから見えない遠い場所に行きたいなというふうに、いつもぼんやり思っていたんですね。今思えば当時のそんな気持ちがアニメーションを作り続けさせてくれているような気もする」

目に見える景色の外にはどんな世界が広がっているのかー。そんな当時の思いが作品にも投影されています。

■新海誠監督「皆さんが今授業中に思っている、どうしようもなく心の底から出てきてしまう感情が、多分この先の皆さんを、すごく遠くまで導いてくれると思う。どうしてもこの気持ちが出てきちゃうんだよという感情を、どうか大切にしていただければいいなと思います」

講演の後は高校生からの質問タイムです。

■男子高校生「僕も(「君の名は。」の)〝瀧〟と〝三葉〟みたいに新海監督と入れ替わりたいんですけど、どうすればいいでしょうか?」

■新海誠監督「僕もう50歳。50歳の身体と入れ替わっても何もいい事がないですよ。朝起きたらもうどこか疲れているし、すぐ眠くなるし、僕は皆さんと入れ替わりたい」

■女子高校生「声優さんを選ぶ時に大事にしていることはありますか?」

■新海誠監督「まれに声だけでその感情が分かるような人がいるんですよ。その声に十分な感情が含まれているかどうかということを大事にしています」

高校生も監督も、お互いに刺激を受けたようです。

■新海誠監督「きょう高校生たちと実際に話をしてみて、(昔と)意外に変わらないと思いました。であれば、高校生を主役にしたアニメーション映画をもう少し作り続けられるかなと。そんな励ましもいただけた」

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