チェルシーがFFP違反疑惑 “ロンドンのライバル”アーセナルとトッテナムは「勝点剥奪を待つ」?

写真:FFP違反疑惑のチェルシーが窮地に立たされている

前オーナーであるロマン・アブラモヴィッチ氏による不正な資金の動きによってファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)に違反する可能性が高まったチェルシーの動向を、プレミアリーグ各クラブが注視している模様だ。

イギリスメディア『football.london』は「プレミアリーグの各クラブは、FFP違反の可能性に関するチェルシーの状況を注意深く監視することになる」と報道。アブラモヴィッチ氏はチェルシーのオーナー時代に、代理人や関係者に対して約10年間にわたって数千万ポンドを支払うために、自身の国外企業を利用していたとされ、正式な申告を行っていなかった可能性がある。イングランドサッカー協会(FA)とプレミアリーグは、この件についてすでに調査をスタートさせているという。

今回の疑惑がFFP違反と正式に認められた場合には、チェルシーに対して罰金や勝点剥奪といった制裁が科される可能性もある。『football.london』は、チェルシーと同様にロンドンをホームタウンとするアーセナルとトッテナムが「プレミアリーグにおけるチェルシーの勝点剥奪を待つことになる」と伝えている。

なお、フットボール・ファイナンスの専門家であるキーラン・マグワイア氏は、チェルシーに金銭的ペナルティが科される可能性は、勝点剥奪の可能性より低いという見方を示している。

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