児童相談所・警察が合同訓練 児童虐待への“対応力”を強化へ

児童相談所・警察が合同訓練 児童虐待への“対応力”を強化へ

 児童虐待への対応力を高めようと千葉県内の児童相談所と警察は11月16日、虐待が疑われる家庭から子どもを保護する合同訓練を行いました。

 合同訓練は君津市内のモデルハウスを使って実施され、児相職員の家庭訪問に保護者が応じず、子どもの安全が確認できないという想定で行われました。

 訓練では任意の「立入調査」と、裁判所の許可を受け強制的に行う「臨検・捜索」が行われ、県の児相職員や警察が連携して、家の中にいる子どもを保護するまでの一連の手順を確認しました。

 訓練には威圧的な態度をとる男性や、精神疾患を持つ母親が突然取り乱すといった状況も再現され、参加者らは毅然とした態度で対応していました。

 県によりますと、県内の児童虐待に関する相談対応件数は2019年の令和元年度から2022年度まで1万件を超え続けていて、県と警察は実践的な訓練を通じ、連携を一層強化したいとしています。

参加した児相職員はー
「いろいろなことを想定しながら研修ができたことはすごく有意義だと思った」

千葉県児童家庭課 高木優子 人材育成確保対策室長
「児童虐待に発展する前に予防していく。すべての子ども達を虐待から守ることを目指していく」

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