【MLB】 ロナルド・アクーニャ・ジュニアがMVP受賞 史上初「40-70」達成

写真:MVPを獲得したロナルド・アクーニャ・ジュニア

日本時間17日、MLBではMVPが発表となり、ナ・リーグではロナルド・アクーニャ・ジュニア(ブレーブス)、ア・リーグでは大谷翔平(エンゼルス)が選出された。アクーニャも大谷と同じく満票で選出され、両リーグともに満票受賞となるのは史上初。

弱冠25歳、新人王と3度のシルバースラッガーの受賞歴を持つメジャー屈指の若手スターが自身初の栄冠を手にした。

アクーニャは今季、打率.337・OPS1.012・217安打・41本塁打・73盗塁という驚異的な成績をマーク。得点、安打、盗塁、出塁率、OPSなどでリーグトップを独占し、メジャー最高勝率のブレーブスの核弾頭として活躍した。

特に史上初となる「40本塁打・70盗塁」を記録したインパクトは絶大で、ベース拡大・牽制数制限のルール改正が行われた今季のメジャーを象徴する活躍を見せた。

しかし、ルール改正の恩恵を受けて盗塁が増えたことだけがアクーニャのMVP獲得の要因ではない。

『MLB.com』によれば、打率.335・40本塁打・215安打・80長打・100打点・145得点・OPS1.000をクリアしながら、90三振を下回ったのは、今年のアクーニャの他に3人しかいない。この条件の最後の達成者は1937年のジョー・ディマジオまでさかのぼることからも、今年のアクーニャのすごみが分かる。

デビュー前からトッププロスペクトとして期待されていたアクーニャは、2018年にわずか20歳でデビュー、そのシーズンにフアン・ソトを差し置いて新人王を獲得した。その後もスター街道を邁進したが、2021年に右膝前十字靱帯断裂の大怪我を負い、その年のブレーブスの世界一にフィールドで立ち会うことは叶わなかった。

前十字靭帯の怪我は選手からスピードを奪う怪我として知られているが、アクーニャは翌年に復帰し、すぐにオールスターに選出。さらに今年は73盗塁を記録し、リーグトップの735打席に入った。無安打が2試合以上続いたことはなく、非常にタフな選手であることを証明してみせた。

2位と3位にはドジャースのムーキー・ベッツとフレディー・フリーマンが入った。ベッツはアクーニャを差し置いてbWARトップを記録、名手として知られるライトのポジションだけではなく、二遊間もこなす献身性でドジャースの地区優勝に貢献した。3位のフレディー・フリーマンはリーグトップの59二塁打を記録、211安打・打率.331を残していた。

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