クマの目撃情報 去年の3倍に 住宅の庭に侵入 住民「クマと目が合ってしまった」【長野・大町市】

大町市ではクマの目撃情報が去年の3倍に上っていて、市が対策を強化しています。

今月1日、大町市平地区に住む男性が自宅の庭で撮影した映像。
2頭のクマです。先月30日から4日連続で出没したといいます。
同じ平地区に住む女性も8月、自宅の敷地に現れたクマに遭遇しました。

■住民
「畑を抜けて道路を渡ってうちの庭に入って(クマと)目が合ってしまった」

今月に入ってから、自宅の近くでクマの目撃情報が相次いでいるといいます。

■住民
「(畑仕事の時は)クマ鈴とスマホの音楽をかけて、『自分がここにいる』というのをクマに知らせるようにしている」

■記者
「大町市平大出ではけさも親子のクマが目撃されています」

大町市によると、今年の目撃情報は214件で、去年から3倍近く増えています。3日には、木崎湖近くの山でキノコ狩りをしていた男性がクマに襲われるなど、人身被害も発生していて市は対策を強化しています。

■大町市危機管理課・松倉拓也 さん
「緊急情報メールでの配信と防災行政無線を使った目撃エリア付近での放送による注意喚起。(先週は)朝・昼・晩のパトロールをした」

冬に向けてクマの出没は減るとみていますが、暖冬になると心配だと言います。

■大町市危機管理課・松倉拓也 さん
「たくさん食べ物を食べたクマが冬眠すると思うので、総じて出没件数は減るのではないかと思うが、気候の変動にも影響するところがあると思う」

市は引き続きパトロールをするなど警戒を続けます。

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