伐採した桜で定規 さくら市内の全小中学校に配布

 さくら市では樹齢が100年ほど経ち、伐採した桜の木を使ってオリジナルの定規を作り、16日、小中学生に贈呈しました。

 喜連川温泉の玄関口にある早乙女の桜並木はさくら市を代表する桜の名所です。1925年に県道の改修に合わせ、地域住民らが植えたおよそ100本のソメイヨシノは、それから100年ほどが経ち、樹勢の衰えで枝が落下する危険から今月頭にかけてすべて伐採されました。そのため市は長年愛された地域の宝を子どもたちに思い出してもらおうとこのサクラを使って定規を作り、市内に全部で8校ある小中学校の合わせておよそ4千人の子どもたち全員に配布することにしました。

 16日は、市役所で桜並木があった喜連川地区の2つの学校への贈呈式が行われ、花塚隆志市長などから、代表の児童生徒に贈られました。定規には、それぞれの学校のキャラクターがデザインされていて、ほかの学校には来年2月に配る予定です。

 早乙女の桜並木には、今年度末から神代曙という品種のサクラが植えられます。

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