千葉県の熊谷知事 台湾出張最終日 県産農林水産物の輸入規制撤廃を要請

千葉県の熊谷知事 台湾出張最終日 県産農林水産物の輸入規制撤廃を要請

 千葉県の熊谷知事は台湾出張最終日の11月17日、県産の農林水産物に対し、放射性物質の検査報告書を必要としている輸入規制の撤廃を求め、台湾の窓口機関に要請書を提出しました。

 熊谷知事は17日、農水産物の関係団体や県議会議員団とともに、日本との窓口機関の台湾日本関係協会を訪問し、蘇嘉全会長と会談しました。

 冒頭、蘇会長は一行を歓迎し、「皆さんが来た理由は必ずや重要な話題があるからだと思う。我々は皆さんの要望を了解し、それを手助けできればと思っている」と述べました。

 一方、熊谷知事は、放射性物質の検査報告書の提出が必要な現在の輸入規制では、コストや時間がかかることなどを挙げ、「県産農林水産物を一番良い状態で台湾にお届けするためにも力を貸してほしい」と述べました。

 その後、熊谷知事が要請書を手渡し、両者は非公開で意見を交わしました。

 会談後、熊谷知事は取材に応じ、次のように述べました。

千葉県 熊谷俊人 知事
「放射性物質の検査で(台湾の)基準値を超えたことは一度たりともないということ、ほぼ0のケースが多いということもデータを基に説明した。そうしたデータにも十分うなずいてもらったと思う。蘇会長からは、間違いなく将来的に台湾で規制は撤廃できると個人的に確信していると言われた」

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