一宮川流域の浸水検証 有識者会議が初会合 千葉

一宮川流域の浸水検証 有識者会議が初会合 千葉

 2023年9月の台風13号に伴う大雨で千葉県茂原市など一宮川流域で起きた浸水被害について、浸水がどのように起きたかを検証する有識者会議の初会合が11月17日、千葉市内で開かれました。

 会議は、一宮川流域の浸水被害を受け県が設置したもので、地域防災や河川工学の専門家ら3人が委員を務めます。

 17日の初会合で、座長に選ばれた東京大学生産技術研究所の加藤孝明教授はあいさつで、「東日本大震災以降、想定以上の災害にどう備えるかが主要な論点になっている」と述べました。

 そして、初会合ではまず、県の担当者が、今回の浸水被害や、2029年までに行う浸水対策のうちこれまでに実施した河川整備の状況、それに一部の仮設堤防で土のうの高さが不足していたことを報告しました。

 その後の意見交換は非公開となりましたが、有識者会議では今後、様々なデータを集め、シミュレーションなども行いながら浸水被害がどのように起きたかを検証し、浸水対策のあり方をまとめる方針です。

 なお、県はこの会議とは別に、土のうの高さ不足をめぐり工事の管理体制や過失について検証する有識者会議も設置しています。

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