ブラジル代表を下すゴールは、スタンドの父に捧げられた。
【動画】息子のゴールに感情が爆発するルイス・ディアスの父
16日、北中米ワールドカップ(W杯)南米予選の5試合が開催。コロンビア代表はブラジルをホームに迎えた。
試合は開始4分にブラジルが先制。だが、ホームのコロンビアが反撃に転じると、75分には左からのクロスに頭で合わせたルイス・ディアスのゴールで同点に。さらにその4分後にはハメス・ロドリゲスのクロスに再びディアスが合わせ、瞬く間の逆転劇でコロンビアが2-1の勝利を収めた。
この日のスタンドには、ディアスの父であるルイス・マヌエル・ディアスさんの姿も。ディアスの両親は10月にコロンビアの反政府組織によって誘拐。今月に入っても父のみが人質となり所在不明だったが、12日間の拘束の末に9日に解放されたばかりだった。
その後、コロンビア代表のメンバーに入ったディアスは14日に帰国し、涙の再会を果たしていた。ディアスはその父の眼前で、ブラジル相手にチームを勝利に導く殊勲の2ゴール。これには、スタンドの父も感極まった様子で涙を流しているようにも見えた。
ディアスは、まだ父が解放されていなかった5日のルートン・タウン戦でもチームを敗戦から救う同点ゴールを記録。どちらも2人の絆が生んだゴールだったのかもしれない。