【MLB】 ブリュワーズのエース右腕ら63選手がノンテンダーFAに 注目の選手は

写真:ブリュワーズからノンテンダーFAとなったウッドラフ

日本時間18日、MLBではテンダー期限を迎え、テンダー(契約提示)されずに63人もの選手がいわゆる”ノンテンダーFA”となった。

球団は、40人枠内の来季契約が確定していない選手に対し、来季の契約を結ぶ意思があるか(テンダーするか)現地金曜の午後8時までに決定しなければならなかった。テンダーされなかった選手はノンテンダーFAとなり、FA市場に参戦することとなる。

ノンテンダーFAとなった63選手のうち、注目の選手を『MLB.com』が取り上げている。

最大の注目株はブリュワーズからノンテンダーFAとなったブランドン・ウッドラフだろう。ウッドラフはブリュワーズでコービン・バーンズと並ぶエースとして活躍していた剛腕だ。

なぜエース投手がノンテンダーFAとなってしまったのか。ウッドラフはプレーオフ直前に肩の故障を負い、来シーズンをほぼ全休となることが決定していた。ウッドラフは来シーズン限りでFAとなるため、ウッドラフと複数年契約を結ぶか、他球団にトレードするかしなければいけない状況だった。トレードを模索しているという報道はあったものの、期限までにはまとまらなかったようで、結果ウッドラフにテンダーしなかったという形に終わった。

そして、元ドラフト全体2位のニック・センゼルもレッズからノンテンダーFAとなった。メジャーでは有望株時代の打棒を発揮できていないが、複数ポジションを守れる汎用性と左投手に対する相性の良さは他球団から人気を集めそうだ。まだ28歳と若く、大化けの可能性も残されているはずだ。

また、巨漢の一塁手、ダニエル・ボーゲルバックがメッツから、ラウディ・テレズがブリュワーズからそれぞれノンテンダーFAとなっている。今シーズンは低調だったものの、2人とも持ち前のパワーは錆びついておらず、可能性を見出す球団はいるだろう。

そのほかにも野手では、2020年新人王のカイル・ルイスがダイヤモンドバックスから、フアン・イェペスがカージナルスからノンテンダーFAとなった。

捕手では、2021年ゴールドグラブ獲得のジェイコブ・スターリングスがマーリンズから、攻撃力が持ち味のオースティン・ノラがパドレスから、今季10本塁打を放ったアンドリュー・キズナーがカージナルスからそれぞれノンテンダーFAに。今オフのFA市場は捕手の層が薄いが、ノンテンダー組の合流で市場は充実しそうだ。

投手を見ると、ウッドラフ以外ではシーズン16勝を挙げたこともあるダコタ・ハドソンがカージナルスから、アンダーハンドのアダム・シンバーがブルージェイズから、左のサイドハンドのティム・ヒルがパドレスからそれぞれノンテンダーFAとなった。実績あるシンバーとヒルは市場で密かな人気を集めるかもしれない。

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