大谷獲得を狙うジャイアンツ 打者不利の本拠地がマイナス材料に?

大谷翔平の獲得に最も熱心なチームの1つと言われているのがジャイアンツだ。バスター・ポージーの引退後、看板選手が不在の状況が続いており、昨オフはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の獲得にも失敗。今オフは潤沢な補強資金を武器に、大谷の獲得に乗り出すことが予想されている。しかし、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は「左打ちのパワーヒッターに不利」と言われるオラクル・パークがジャイアンツにとってマイナス材料になる可能性を伝えている。

ヘイマン記者は「オラクル・パークはメジャーで最も美しい球場の1つだが、左打ちのパワーヒッターに不親切だ」と指摘。大谷をよく知る関係者のなかには、左打ちのパワーヒッターに不利な本拠地の存在が、大谷争奪戦において、ジャイアンツにとって不利に働くと予想する者もいるという。

MLB公式サイトによると、今季オラクル・パークで左打者が記録した長打率は.369であり、これより低かったのはパドレスの本拠地ペトコ・パーク(.368)だけだった。二刀流でプレーする大谷にとって、「打者不利」は「投手有利」を意味するため、必ずしもマイナス材料ばかりというわけではないが、今季ア・リーグ本塁打王に輝いたパワーヒッターである大谷がオラクル・パークを本拠地とすることを好まない可能性もある。

オラクル・パークは2000年にパシフィック・ベル・パークという名称でオープン。この年以降、シーズン30本塁打以上を記録したジャイアンツの選手はバリー・ボンズ(2000~04年)、ジェフ・ケント(2000年と2002年)、リッチ・オリーリア(2001年)の3人(8度)だけである。左打者に限れば、ステロイドの力も借りて球界最強打者となったボンズしかいない。シーズン25本塁打までハードルを下げても、ボンズ以外には2010年のオーブリー・ハフ(26本)、2021年のマイク・ヤストレムスキー(25本)とブランドン・ベルト(29本)しかおらず、オラクル・パークで左打ちのパワーヒッターが活躍するのは至難の業なのだ。

左打ちのパワーヒッターに不利なオラクル・パークの存在は、大谷獲得を狙うジャイアンツにとって大きなディスアドバンテージとなりそうだ。

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