「横浜市場まつり」4年ぶりで大盛況 屋台や模擬競り、マグロ解体ショーも

来場者が参加して盛り上がった青果の模擬競り=19日、横浜市神奈川区

 市民の台所を支える横浜市中央卸売市場本場(神奈川区)で19日、「横浜市場まつり2023」が行われた。普段は専門業者以外は入場できないとあって、格安の魚介類や青果を求める約4万人(主催者発表)でにぎわった。

 新型コロナウイルスの影響で中止していたため、4年ぶりの開催。マグロやカニ、キャベツや大根、和牛、乾物などが販売された。炭火焼きのサンマなどが食べられる屋台は、行列ができる人気ぶり。ステージでは歌やソーラン節などが披露された。

 青果の模擬競りでは、段ボールに詰められたジャガイモやタマネギ、リンゴなどが1箱ずつ競りに掛けられ、来場者が思い思いの値段を付けた。北海道産のカボチャ6個を競り落とした地元の家族連れは「初めて競りに参加して楽しかった。何を作るかはこれから考えたい」と笑顔を見せた。

 マグロの解体ショーも行われ、子どもたちが長い包丁でマグロの身を切り離す作業を体験した。

 同市場では、毎月第1.3土曜に水産仲卸棟を一般開放し、魚河岸汁の販売やおさかなマイスター講座などを行っている。

 市経済局の担当者は「市場に親しみや関心をもってほしいと企画している。市場ではいろいろな人が働いており、横浜の食生活が成り立っていると知ってもららいたい」と話した。

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