「興味深い10人のノンテンダーFA選手」をMLB公式サイトが選出

MLBは日本時間11月18日午前10時に「ノンテンダー・デッドライン」を迎え、63人の選手が新たにFAとなった。MLB公式サイトでは、これらの「ノンテンダーFA」のなかから注目の10選手をピックアップ。近年のMLBにおいてトップクラスの投手の1人として活躍していた右腕(ブランドン・ウッドラフ)、ドラフト全体2位指名の元有望株(ニック・センゼル)、2年前に35本塁打を記録した長距離砲(ラウディ・テレズ)など、なかなか豪華なメンバーが揃っている。

今年の「ノンテンダー・デッドライン」における最大の注目ポイントは、ブリュワーズの先発2本柱の一角として活躍してきたウッドラフの動向だった。1年後にFAとなるウッドラフだが、右肩の手術を受けたため、来季の大部分を欠場することが確実に。ブリュワーズにはウッドラフの復活に期待して複数年契約を結ぶという選択肢もあったが、他球団へのトレードを模索し、最終的にはノンテンダーFAとすることを決断。2025年以降の戦力として、多くのチームが獲得に興味を示すことになりそうだ。

若手内野手が次々に台頭しているレッズは、2016年ドラフト全体2位指名で獲得したセンゼルをノンテンダーFAとする決断をした。2019年にメジャーデビューしたセンゼルだが、故障が多く、規定打席に到達したシーズンはゼロ。今季は104試合に出場して打率.236、13本塁打、42打点、6盗塁、OPS.696に終わった。とはいえ、まだ28歳。かつてのトップ・プロスペクトの才能に賭け、メジャー契約をオファーするチームは出てくるだろう。

2年前にシーズン35本塁打を放ったばかりのテレズは、ウッドラフとともにブリュワーズからノンテンダーFAとなった。今季は106試合に出場して打率.215、13本塁打、47打点、OPS.667と低迷。打つだけの一塁手は近年のMLBではあまり好まれないが、今季の年俸が495万ドルだったように、そもそも高価な選手ではないため、対右腕用の一塁手(または指名打者)として獲得を検討するチームは出てくると思われる。

MLB公式サイトは上記3選手のほかに、巨漢の長距離砲ダニエル・ボーグルバック、ノーヒッター達成経験もある右腕スペンサー・ターンブル、25歳のスラッガー候補生フアン・イェペス、アンダーハンドの救援右腕アダム・シンバー、2020年ア・リーグ新人王カイル・ルイス、2019年に16勝を挙げたダコタ・ハドソン、カージナルスの2番手捕手として奮闘してきたアンドリュー・キズナーを選出。所属チームから「不要」とされた彼らのなかから、思わぬ掘り出し物が出てくるかもしれない。

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