【MLB】ドジャースがホワイトソックスのシースに興味

写真:トレードが噂されているホワイトソックスのシース

今季100勝を果たすもプレーオフを勝ち抜くことはかなわなかったドジャースだが、来季に向けて積極的な戦力強化を進めるようだ。

そしてドジャースにとっての最重要課題は先発投手の補強だろう。今季のドジャースはウォーカー・ビューラーとダスティン・メイがトミー・ジョン手術の影響でシーズンを全休。来季どの程度投げられるかは不透明だ。

さらに今オフはクレイトン・カーショウやフリオ・ウリアス(DV問題で出場停止)がFAとなっており、そもそも先発の頭数が不足することは確定事項となっている。

そんな状況で、ホワイトソックスがエースのディラン・シースのトレードについてドジャースと交渉を行っていることが明らかになった。USA Todayのボブ・ナイチンゲール記者が報じた。

ホワイトソックスは2020年から2年連続でプレーオフ進出を果たすも、2022年以降は監督のトミー・ラルーサが体調問題を理由に退任するなどチーム内で問題が相次ぎ低迷。今季はシーズン101敗を喫し、クラブハウス内で深刻な規律の問題が発生していることも一部報じられていた。

この惨状を受けてホワイトソックスは今オフ、「すべての選手についてトレード交渉に応じる(クリス・ゲッツGM)」方針だ。すでにアーロン・バマーを放出し、ブレーブスからマイケル・ソロカら5選手を獲得するトレードを敢行しており、今後もかなり大きな動きがあるものと見られる。

そんな中出てきたのが今回のトレードに関する噂だ。シースは今季リーグ最多の33試合に先発し、7勝9敗。3年連続で規定投球回をクリアしており、防御率こそ4.58とふるわなかったものの、Fangprah算出の総合指標・WARは3.7。チームのエースに値する投球を見せている。

シースは今シーズンのトレード期限においてはトレード候補にならないことが明言されていた。ただ、この数ヶ月足らずでホワイトソックスはGMと上級副社長が交代するなど体制を刷新している。態度が大きく変わるのは当然と言えよう。

残された問題はシースを獲得するための対価に、ドジャースがどれほどの選手を出せるかだ。前述のような投球内容に加えFAまで丸々2シーズンを残していることもあり、獲得に際しての対価はかなり大きいものになることが予想される。

おそらくホワイトソックスは再建の柱となる有望株を要求するだろう。ドジャースの優秀なマイナー組織を考えればシースの対価に値する有望株を揃えることはできるだろうが、その対価を出すことに納得できるかは別だ。トレードの進捗はわからないが、もし成立した場合かなりのビッグネームが移籍する可能性もある。

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