千葉市の住民団体 バス路線存続求め要望書提出

千葉市の住民団体 バス路線存続求め要望書を提出

 千葉市緑区の団地の住民らで作る団体が11月20日、千葉市に対し、2024年に廃止となる見込みのバス路線の存続などを求める要望書を提出しました。

 「大椎台団地・大木戸台団地の公共交通を守る会」は20日、千葉市役所を訪れ、「千葉中線・都賀線(千葉中央バス)のバス路線存続・代替交通を求める要望書」と、市民ら732筆の署名を市の担当者に手渡しました。

 大椎台団地とJR土気駅を結ぶ千葉中線と、JR鎌取駅と都賀駅を結ぶ都賀線は、10月から大幅に減便し、2024年3月末で廃止となる見込みです。

 要望書では、公共交通の空白地域にならないように2路線の存続や存続が困難な場合、コミュニティバスやデマンドタクシーなど代わりとなる交通手段の導入を求めています。

 守る会側は、「通院や買い物で使っていたバス路線が廃止されると大変な状況になる」などと訴えました。

 これに対し、市側は、バスの運行事業者が新型コロナによる経営の悪化や、いわゆる2024年問題による運転手不足を理由に、2路線の廃止届を国に提出したことを説明しました。

 事業者が廃止届を取り下げない限り、2路線の廃止を回避するのは難しいとのことで、市の担当者は「住民の足の確保に真剣に取り組まなければならない」と述べました。

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