クマの出没が相次ぐ中、県が対策の検討会を開きました。人が襲われる被害もあり、人里に出るクマの捕獲を強化すべきという意見も出ました。
県内のクマの生息数は7000頭あまりと推定され、5年前から2倍近くに増加。今年度は飯山市で先月、わなにかかったクマに襲われたとみられる男性が死亡するなど、クマによる人の被害は11人に上ります。専門家や自治体が参加したクマ対策の検討会では、捕獲を強化すべきという意見が出ました。
■県農業会議・市川覚副会長「人里に出てきたクマに関してはもうちょっと捕獲した方がいいんじゃないかと」
■伊那市・白鳥孝市長「普段人が生活圏としているところ、そこで出たクマについてはやはり捕獲させてほしいと」
近年の捕獲数は年間100頭あまりから300頭ほどです。一方、山林の環境整備が重要との指摘もあります。
■県環境保全研究所・黒江美紗子研究員「捕獲だけに頼っていて有効な対策にできるかというのはちょっと難しいと思っています」
クマが潜めるやぶの刈り取りなど、人里に出没させないための山林の整備の徹底を求める声もありました。